ヴィクトリアマイル回顧(ラップ分析)2018


レース総括
■落ち着いた入りから→道中淀みなく、仕掛けが早い形の上がり勝負
■切れ&末脚の持続力が問われた


ヴィクトリアマイル結果


ジュールポレール1.32.3 33.3 08-08
リスグラシュー1.32.3 32.9 13-13
レッドアヴァンセ1.32.3 33.6 04-04
アエロリット1.32.4 34.0 02-02
ミスパンテール1.32.6 33.7 09-08

天候:雨 芝:稍重
上り4F:45.5 3F:34.0
前半4F:46.8
12.4-11.3-11.5-11.6-11.5-11.1-11.2-11.7

ヴィクトリアマイルラップタイム


レースラップ分析&雑感


ラップタイムを見ると、前半は落ち着いた入り方をしたが、道中はそれなりに
流れて、タイミングの早い仕掛けから→直線は右肩下がりという形。
(上がり自体は速い)

まず馬場に関してだが、予報よりも雨の降り出しが早まり、レースの時間帯
までに2時間以上は降っていた訳なので、一応影響はあったはず。
それにも関わらず、32秒台前半の決着。何もなければ、31秒台が出ていても
おかしくなく、やはり相当に速い状態だったと言える。

ただし今年の場合、昨年秋に極端な道悪での開催があったため、軽くて速い
…というイメージではなく、荒れているものの下が硬いために速い…という
イメージで、脚元への負担はおそらく大きい。
その点、(週末のレース全体として)時計は速くても、展開次第では差しも
十分浮上出来ていたし、前後はフラットな状況だったと考えられる。

その前提の中でこのレースを見れば、道中はラップの遅い区間でも11.6秒と、
全体としての(絶対的な)スピード水準はやはり高くて、まずはその流れに
乗れること、要は先行力(位置取りという意味ではない)が必要だった。

また後半は、しっかりと加速をしている一方で、仕掛けが早くなったため、
適性としては、切れと末脚の持続力が問われた格好。

脚質的には、前半スロー⇔仕掛けの早さ…という部分で、前後はどちらが有利
とも言い切れず、週末の傾向通りに、そこの評価は対等でいいはず。

それよりも、コーナーの回り方&仕掛けのタイミングが明暗を分けた印象で、
ペースの上がったコーナーではじっくりと我慢しつつ→直線で真っ直ぐに力を
使った馬が最後に目立った伸びを見せた。
その点、ジョッキーの判断力が問われたレースだったとは言えそう。

今回の場合、単純な上がり勝負だった訳ではないので、上位の地力には一定の
信頼は置ける。ただしその一方で、レースの結果に影響を与えた要素が多く、
この先の序列を考える上では、各馬の個別の挙動を細かくチェックしておく
必要はありそう。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ジュールポレール
中団の前辺りから、勝負所は外目を回しつつもじっくりと進め、直線で満を
持しての仕掛けから→しっかりとした伸びを見せての差し切り。
これより早くても遅くても勝ち切れていたかどうか分からない…という絶妙な
タイミングで、これは鞍上による勝利という部分は大きそう。
もちろん馬自身も、しっかりとスピードに乗りつつ→決め手を発揮して、力を
示すと同時に、この条件への適性の高さを示している。
ここに少しはまり過ぎている分、この先の適鞍を考えるのは難しいのだが、
イメージ的にはマイルCSならばあるいは…とも思える。
今年は是非ともそちらを目指して欲しい(願望)。

リスグラシュー
中団の後ろからだが、勝負所では外を回し過ぎずに、直線で真っ直ぐに力を
使った格好で、これもはっきり好騎乗。
なかなかスパッとはいかないところが、この先も(勝ち切れるかどうかでは)
少し苦労しそうな雰囲気ではあるのだが、本来はもう少し引っ張られた方が
いい馬だとは思うので、安田記念でパフォーマンス的に前進を見せる可能性は
あるのかも知れない。(結果はともかく)
個人的には、こっそり宝塚記念で待っているのだが、現状では出走自体が微妙
だろうし…そこは何とも。(とにかく答え合わせしたい…)

レッドアヴァンセ
直線だけを見れば、上位2頭に対しては仕掛けが一瞬早かったということに
なるが、これはさすがに結果論。
好位につけながら、仕掛けをワンテンポ遅らせて→アエロリットはしっかり
交わし切っているのだから、完璧に近い内容(騎乗)と言っていいはず。
他の上位馬のようには裏付けがないため、この先、地力の部分でどこまで?
というのはあるが、府中マイルと同じく、新潟マイルも大得意な兄弟。
夏、関屋記念に出てくるようなことがあれば、面白いかも知れない。

アエロリット
レース全体としても仕掛けが早い展開の中で、他の上位馬が前を向くまで我慢
したのに対して、この馬はタイミング1つ早く動いて→4コーナーで斜めに
力を使った格好。差されたことは仕方がない。
この内容でも、最後は惰性を効かしてしっかり粘り込んでいて、地力の高さは
十分に示したし、とりあえず次戦での巻き返しは期待できそう。
安田記念は、周りのレベルは高くなるが、やって出来なくはないイメージ。
当然注目はしておきたい。

この記事へのコメント