安田記念回顧(ラップ分析)2017


レース総括
■前半速く、道中形としては一旦落ち着いて→しっかりと加速する展開
■持久力&切れが問われた


安田記念結果


サトノアラジン1.31.5 33.5 14-15
ロゴタイプ1.31.5 34.4 01-01
レッドファルクス1.31.6 33.7 14-13
グレーターロンドン1.31.6 33.9 11-11
エアスピネル1.31.7 33.6 16-16

天候:晴 芝:良
上り4F:46.0 3F:34.4
前半4F:45.5
12.2-10.6-11.1-11.6-11.6-11.0-11.3-12.1

安田記念ラップタイム


レースラップ分析


ラップタイムを見ると、前半がある程度速くなって、道中は絶対的な水準は
高いものの一旦は落ち着く展開、その後勝負所で一気に加速して→ラスト3Fが
右肩下がりの形。

今回の展開的な1つの特徴として、勝負所での一気のペースアップというのが
挙げられて、これだけ大きく加速するパターンは、安田記念では最早少数派。

当然、相対的に道中は(流れは遅くないものの)一応溜める形だった訳で、
この形では本来、好位インでギリギリまでじっくり…という馬もある程度は
残れていいのだが、今回は前半が速く、そこで脚を使っている分、最後は差し
馬が上回った…というイメージ。

適性的には、持久力&切れが問われた格好で、最後が惰性力(これは基本的に
持久力由来)勝負になったことも含め、(安田記念では比較的走れている)
持続力の方に寄っているタイプには、今回は少し難しかったはず。

今回、個人的に注目してみた香港馬に関して。

結果としては、裏付け的に(個人的には)好感が持てたコンテントメントを
ビューティーオンリーが上回った訳だが、展開的には、明らかに後者の方が
有利だったので、その考え方が正しかったのか?間違っていたのか?これは
正直何とも言えない…。(それが困る)

香港を経由した日本馬…ということで考えても、最も強く、つながりやすい
(と思われる)内容を示していたロゴタイプが逃げ粘った一方で、何も出来ず
完敗していたサトノアラジンが勝つ…という。やっぱり何とも言えない…。
(香港マイルまで考えずに、チャンピオンズマイルだけでシンプルに判断して
しまった方がむしろいいのかも…)

どちらにしろ、展開的に恵まれた方の立場だったビューティーオンリーでも、
最後もう1つギアが上がらないイメージで、性能やスピードの問題を感じさせ
たし、結局31秒台の決着では出番は回ってこない…という、お決まりの結論。
今の馬場の作り方でも無理…ということが分かっただけでも、一応収穫。


各馬について


出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

サトノアラジン
中団の後ろから、道中~上がりで高いパフォーマンスを発揮する形での勝利。
とにかく今回は、直線で壁に引っ掛かる馬も多い中、外からスムーズに競馬が
出来たし、勝負所で(極端に脚を使わず)自然と押し上げられたという意味で
一旦溜めが入る展開というのも良かった。
最後の部分も、ラップが落ちていく形になり、このメンバーではひと際脚長に
見えるタイプだけに、持ち前の"惰性力"を遺憾なく発揮出来たイメージ。
当然地力は認めていいはずだが、これだけ条件が揃ってクビ(×4)差の接戦
…となると、この先それが再現される確率はさすがに高くはなさそう。
ならば、噂通りにドーヴィルでの走りを見てみたいが…。

ロゴタイプ
道中で溜めが入る形では、中途半端に追い掛けた馬の方が厳しくなりがちで、
この馬の場合は、行き切ったことでギリギリまで我慢が出来る立場ではあった
ので、まずは過大評価には気をつけたいところ。
それでも前半脚を使いつつ、溜め→切れを発揮して、一旦は後ろをしっかりと
突き放した内容は当然強いし、差し馬に対しては逆境の立場であったことは
間違いないので、やはりその地力の高さは認められる。
正直なことを言えば、この馬こそ勝ち切ってフランスに行って欲しい気持ちは
あったのだが、それは仕方がない。
秋はどこに向かうのか分からないが、最終的には香港で借りを返して欲しい。

レッドファルクス
持続型の展開にはならなかった中で、それでもやって来たスプリンター。
このトレンドは本当に強い。
それだけスピード水準への対応…という部分が重要で、溜めが効き、切れを
発揮出来る(&当然1200mでもトップレベルの)馬ならば、十分にこなせる
ということなのだろう。
スプリント路線では、元々切れ&持続力という方向の中京は当然、中山も馬場
改修後は上がりの重要性が高くなっている。
それらの条件でトップホースが厳選される訳なので、今後もこの手のタイプが
次々と出現するのかも。もう止められない。

グレーターロンドン
中団のやや後ろから進めて、展開的には一応恵まれた立場。
それでもスタートで後手を踏んだことで、実質的には前半でかなり脚を使った
格好だし、その部分を完全に受け流していたこれまでとは一線を画す内容。
初のトップレベルとの対戦でこれだけのパフォーマンスを示せるのであれば、
当然この先の期待は大きくなるし、ディープインパクト産駒という部分でも
京都に替わって前進を示す可能性はあるはず。秋は中心になり得る。

エアスピネル
好発だが、武豊Jがペース判断して→下げる競馬。
この馬の地力を考えると、消極的な騎乗と捉えられても仕方がないが、今回に
限っては、明らかに差し有利のレースだったので、そこが敗因ではない。
直線で前が完全に壁になったこと。やはりこれが全て。
(その状況になったのは控えたから…とも言えるが)
やっと進路を見出して、ラスト1Fから少し促しただけでゴール後突き抜けて
いるように、脚を余した格好での負け。(ウオッカの時を思い出させた…)
当然これは度外視していいはずだし、秋の巻き返しは必至…という雰囲気。

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