有馬記念回顧

レース総括
■平均ペース(有馬記念水準)からの→ロングスパート戦
■高い持久力&持続力が問われた


有馬記念結果
サトノダイヤモンド2.32.6 35.5 04-03-03-03
キタサンブラック2.32.6 35.8 02-02-02-02
ゴールドアクター2.32.7 35.7 03-03-03-03
ヤマカツエース2.32.9 35.1 09-10-13-12
ミッキークイーン2.33.0 35.8 09-09-06-06
シュヴァルグラン2.33.1 35.7 11-10-08-05

天候:晴 芝:良
上り4F:47.6 3F:35.9
6.8-11.3-12.0-11.9-12.1-13.4-12.8-12.9-11.8-11.7-12.1-11.7-12.1

有馬記念ラップタイム


レース詳細
ラップタイムを見ると、前半はミドルペースで入って、道中は1~2コーナーで
一旦落ち着く形ではあるものの水準としては平均的な流れになり、その後向こう
正面で一気にペースアップして→(多少の緩急はつきつつも)最後まで一定に
近いスピードを維持する形。

今回の場合、平均に近い流れとは言え、元々水準の高い有馬記念の平均なので、
スローに流れた昨年&一昨年とは一線を画した扱いになり、馬場改修してからは
初めてこのレースらしい内容だった。当然まずは高い持久力が問われたはず。

またもう1つの特徴は、向こう正面の下り坂からかなり速いラップを刻むロング
スパート戦になった…という部分で、そこから最後までほとんど落ちない形に
なっていることからも、適性的には高いレベルでの持続力が必要になって、この
点でも、本来の有馬記念らしいレースだったと言えそう。

当然、この展開でしっかりと勝ち負けした馬たちの地力は信頼できて、この先も
益々活躍することは間違いないし、来年も普通にそこを中心に周っていくはず。


問題のサトノノブレスの挙動に関しては、確かに(鞍上本人がそう言っているの
だから)キタサンブラックは、3角手前辺りから元々の思惑よりも1テンポ早く
動き出す格好になったことは間違いない。

ただしその直後、ラスト3Fの区間のラップは一旦溜める形になっていて、レース
としては、そこをじっくり進めた馬と⇔動いた馬の間で、ハッキリと明暗が分か
れた結果になっている。

つまり、早仕掛けが、3~4コーナーで外を攻めた馬の脚を消して→前の馬を
残りやすくする…という、絶妙に緩急のついた展開を作り出した印象になって、
(突っかかった動きが)戦略面でのアシストになった可能性すらある。

その点、立ち回りに不安があったサトノダイヤモンドからすると、コーナーで
(得意ではないはずの)細かい脚使いをさせられた…という見方もできて、今回
勝ち切れたのは、単純に勝負所でギリギリまで我慢させたルメールJの判断力と
馬自身の地力…というだけだと感じる。
(正直、チャンピオンズCのブライトライン程の影響はなかったように思える)


最後に、この週末は全体的に上がりが掛かる傾向にあったし、有馬記念も平均
よりも上がりは遅くなっているのだが、それでも要所では内を(少なくとも外を
回し過ぎずに)進めた馬が上位を占める形になった。

前2年もそうだが、(開催中コース替わりもないのに)これ程に内の良さが残る
…というのは、やはり馬場改修の効果は絶大だと言えそうで、王者が勝負所外を
悠々と浮上して→直線堂々と押し切る…というような、以前の有馬記念はもう
存在しない…という雰囲気。

この先も持続力という部分では引き続き高いものが問われるだろうが、それに
プラスされて問われるのは、パワーではなく、スピード&立ち回り。
ジョッキーの判断力という部分も、より重要になってきそう。
その点はしっかりイメージを更新しておきたい。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

サトノダイヤモンド
まずは、1~2コーナーのペースが落ち着く場面で押し上げつつ→勝負所では
ギリギリまで待つ…という、ルメールJの騎乗は本当に素晴らしかった。
馬自身も、これまでにはない立ち回りを見せたし、ラスト1Fも11.7~11.8秒で
伸び切る…という相当な持続力を発揮した格好で、全く文句のない内容。
おそらく現段階では、(個人的にはそうは思っていないが)サトノノブレスの
アシストがあった中でのクビ差なので、世間的にはキタサンブラックに対して、
互角か少し上…くらいの扱いになるのだろうが、かなりゆったりしたタイプ的に
今回の小回りでのロスは大きかったはずで、それでも差し切ったというのは、
(個人的には)もはや「抜けて強い」としか言えない。
この先は素直に、絶対王者として注目していきたい。

キタサンブラック
上記したように、3コーナー手前の攻防に関しては、むしろこの馬の持続力&
持久力(惰性力)を最大限に引き出す結果になったと(個人的には)思えるし、
鞍上の騎乗も完璧だったと言えそう。
したがってこの馬自身、しっかりと強い内容を示した格好で、それでも負けた
…というのが今回。これは相手(コンビ)を褒めるしかない。
来春が今年と同じローテーションであれば、当然適性は全て合っている訳だし、
そこでの好走は普通に期待できる。
ただし、凱旋門賞に関しては、どちらかと言えばシャンティイ向きには思える
ので、もし目指すとしたら1年遅い…のかも。

ミッキークイーン
サトノダイヤモンドの軌道を少しなぞるように、ラップの落ち着いた場面で外を
押し上げて、3~4コーナーでは徐々に内に寄せつつ→直線までじっくりと待つ
…という競馬。
そこからはさすがに上位との実力差でなだれ込むだけに終わったが、少なくとも
外を強引に回して→最後苦しくなった、掲示板圏内を争った馬たちと比べれば
本当に素晴らしい内容で、これは浜中Jの好騎乗だったと思える。
この先の有馬記念では、おそらくこういった工夫が物を言うはずで、今回のこの
馬の挙動はしっかりと記憶に留めておきたいところ。


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